一番好きな映画
おっすギョエちゃんです。
断捨離とかミニマリストとか、そういった話題と関係の無い話で申し訳ありません。いちおうそういうジャンルということで登録しているのに…
私はあまり映画に詳しいほうではありません。親しい友人たちは映画大好き(特にMCU関係)なのに、どうも3時間弱座って見るというのが苦手なのか、よっぽど見たいな~と思わない限り映画館にも足を運ばないし、何回も同じ映画を見ることもありません。
友人の一人はマッドマックス(トムハのあれです)を20…いや30…?50?回くらい見に映画館に行ってますが、それだけ夢中になれたら羨ましい。
そんな私が唯一好きなのが、ブレードランナーです。(2049のほうじゃなくて、82年に上映されたほうです)
ブレードランナーをご存知ない方は上記の記事でわかりやすくまとめていらっしゃるので、そちらをご参照ください。
なんで?って説明が難しいんですが、ストーリーは別に難しい映画じゃないんですよね。
主人公のデッカードがレプリカント(人間を模して作られた人造人間)を始末するという任務を帯びた中で、あれ?もしかしてワイの彼女もレプリカント…?っていうかワイもレプリカント…?そもそもレプリカントと人間の差って何…?うっ頭が…というような迷いが生じてくるというのが大筋(本当にざっくりとしか説明してません。すいません)です。
そんなことよりも(ひどい)世界観です。この記事内でも書いてあるように、整然とした、きれいな未来じゃなくて退廃して薄汚く、無国籍で雑多な雰囲気が本当に新しかったんですよね。
公開当時にヒットしなかった要因は、SF映画のメインストリームから離れすぎた未来造形にあったようだ。
『ブレードランナー』以前のSF世界と言えば、真っ白な街並みにシミひとつない服を身にまとう未来人。それから無駄を削ぎ落とした流線型の建物などが主流だった。
ところが『ブレードランナー』を観てみると、核戦争の影響で振り続ける酸性雨に淀んだ暗黒の空、ひしめき合う退廃的なビルディングに異人種が入り混じった雑多な街並みが登場する。
本作を目の当たりにした当時のSFファンも「なんだコレ!?」と困惑しただろう。
この82年当時に皆を困惑させた造形ですが、今見てもぜんっぜん古さを感じないんですよね。
デッカードがうどんを食べてる後ろや、デッカードに追われるゾーラが突っ込んだショーウィンドウにネオンサインがたくさんあるんですけど、今現在ネオンサインってあんまり無いじゃないですか。それでも「未来はこんな感じなんや」と言われたら「そうか~」と思ってしまうような妙な説得力があるんですよね。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」やブレランの続編「ブレードランナー2049」も好きなんですが、汚さと暗さが足りない。ブレードランナーでは酸性雨がずっと降ってるという設定なので、常に画面が暗いし常に地面びちゃびちゃなんですがそれがまた陰鬱な空気感を出してて好きなんですよね…
サイバーパンク2077もめちゃくちゃ楽しみなんですが(娘がいるので腰を据えてゲームなんてできるのだろうか…)もうちょっと汚い世界観でもいいな~と思いました。趣味の押し付けですいません。
もともと廃墟とか、ネオンサインとか、中国や韓国のネカフェみたいな異質な雰囲気の場所とか、そういったものが好きだったんですけど、自分の趣味嗜好を説明するいい言葉がなかったんです。
でもこの映画のおかげで「ブレードランナーっぽいのが好き」と説明できるようになった。説明する場面無いんですけど…でも自分のよくわからないフェチっぽいものが言語化できるのって凄い助かる気がします。
こういう世界観が好きなおかげで、バンコクに住んでいる間も友人と呼べる友人はできなかったのに孤独感を感じなくて住みました。東南アジアなんて街中でブレランみたいな通り、めっちゃありますからね。
このタイ語と中国語と英語が入り乱れてるのも、なかなか日本では無いのでちょっと興奮してしまいます。
もう少し色々写真を撮っておけばよかった。住んでいる間は夜間や郊外に一人ではさすがにうろうろしづらかったしな…おそらくもうバンコクに住むなんてことは一生無いんだろうな~…